瓦の形
瓦は、その形状の違いでもさまざまに呼ばれます。
「本葺き」は、瓦の伝統的な形で受けとなる平瓦と、上にかぶせる 丸瓦がセットとなっており、現代でも寺社建築などに用いられています。 「J形」は本葺きの平瓦と丸瓦を1枚の瓦に結合したデザインで、引掛桟瓦葺きで施工されます。 「F形」は明治に輸入されたフレンチ瓦がそのルーツといわれ、平らな板状デザインが特色です。F形のFは、現代ではフレンチというよりフラットの意味で用いられています。 「S形」はF形と同じように明治以降に輸入された「スパニッシュ」から 発展した形です。「スパニッシュ」は上丸瓦と下丸瓦の2ピースなのに対し、 「S形」は2つを一体成型したデザインとなっています。
ここでは、この地域で一般的によく使われている瓦を紹介しています。一口に瓦といっても様々な色・形がありますので、おうちの屋根にあう瓦を探す参考になれば幸いです^^その他の瓦も取り扱っていますので、ここにない瓦や屋根材をお探しの際もお気軽にお問い合わせください。
なお、瓦のお取り寄せのみにつきましては対応できかねますので、ご了承ください。
石州瓦
■石州瓦の特徴
・1200℃の焼成温度
・水の透水性能の高さ=防水性能が高い
・耐風・耐震・耐久性能に優れた 形・製品品質
・凍害・塩害・酸性雨につよい
・耐火性にも優れている
・環境にやさしい(アスベスト0)
三州瓦
■三州瓦の特徴
・焼成の段階で、1130℃の高温で13~16時間かけて焼きしめられている
・豪雨や台風の時でも水をはじき、雨漏りを防ぐ
・寒冷地でよく起こる瓦のヒビ割れや、はく離などの凍害から守る
・耐火性にも優れた不燃材として、火災時の類焼も防ぐ
各産地の瓦
各地域でその産地の風習や気候・環境から生まれた様々な瓦が作られています。
産地 | 名称 | 種別 |
秋田 | 庄内瓦 | 釉薬瓦 |
岩手 | 岩手瓦 | 釉薬瓦 |
宮城 | 宮城瓦 | 釉薬瓦 |
福島 | 益子焼瓦 | 釉薬瓦 |
茨木 | 茨木瓦 | いぶし瓦 |
栃木 | 栃木瓦 | いぶし瓦 |
栃木 | 野州瓦 | いぶし瓦 |
群馬 | 藤岡瓦 | 釉薬瓦・いぶし瓦 |
埼玉 | 埼玉瓦 | いぶし瓦 |
神奈川 | 神奈川県産瓦 | いぶし瓦 |
新潟 | 安田瓦 | 還元瓦 |
新潟 | 陣が峰瓦 | 釉薬瓦 |
富山 | とやま瓦 | 釉薬瓦 |
石川 | 能登瓦 | 釉薬瓦 |
福井 | 越前瓦 | 還元瓦 |
長野 | 信州瓦 | 釉薬瓦 |
岐阜 | 美濃焼瓦 | いぶし瓦 |
静岡 | 遠州瓦・清水瓦 | いぶし瓦 |
愛知 | 東三河瓦 | いぶし瓦 |
愛知 | 三州瓦 | 釉薬瓦・無釉瓦・いぶし瓦 |
三重 | 伊賀瓦・伊勢瓦 | いぶし瓦 |
滋賀 | 八幡瓦 | いぶし瓦 |
京都 | 京瓦 | いぶし瓦 |
大阪 | 泉州瓦 | いぶし瓦 |
兵庫 | 明石瓦 | 無釉瓦 |
兵庫 | 神崎瓦 | いぶし瓦 |
兵庫 | 淡路瓦 | 釉薬瓦・無釉瓦・いぶし瓦 |
奈良 | 奈良瓦 | いぶし瓦 |
和歌山 | 打田瓦 | いぶし瓦 |
島根 | 石州瓦 | 釉薬瓦 |
岡山 | 岡山県産瓦 | 釉薬瓦・いぶし瓦 |
広島 | 広島県産瓦 | いぶし瓦・還元瓦 |
山口 | 山口県産瓦 | 釉薬瓦 |
徳島 | 阿波瓦 | いぶし瓦 |
香川 | 讃岐瓦 | 釉薬瓦・いぶし瓦 |
愛媛 | 菊間瓦 | いぶし瓦 |
高知 | 安芸瓦 | いぶし瓦 |
福岡 | 城島瓦 | いぶし瓦 |
佐賀 | 肥前瓦 | 釉薬瓦・いぶし瓦 |
長崎 | 長崎いぶし | いぶし瓦 |
熊本 | 熊本県産瓦 | いぶし瓦 |
大分 | 坂ノ市瓦 | いぶし瓦 |
宮崎 | 宮崎瓦 | 釉薬瓦・いぶし瓦 |
鹿児島 | 日置瓦 | いぶし瓦 |
鹿児島 | 鹿屋瓦 | いぶし瓦 |
沖縄 | 沖縄赤瓦 | 素焼き本焼き瓦 |